【3分でわかる】失業保険の計算は意外と簡単!3つのステップで受給額をシミュレーション
退職や失業を控えて、まず気になるのがお金のことですよね。
「今後の生活はどうしよう…」
「失業保険はいくらもらえるんだろう?」
そんな不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
失業保険の計算は少し複雑に思えますが、ポイントさえ押さえれば誰でもおおよその金額を計算できます。
この記事を読めば、たった3つのステップで、ご自身の失業保険がいくらくらいもらえるのか、サッと概算できます!
ハローワークの公開情報をもとに、2025年現在の最新情報でわかりやすく解説しますので、ぜひ参考にしてください。
そもそも失業保険(雇用保険の基本手当)とは?
計算を始める前に、失業保険の基本を少しだけ確認しておきましょう。
Q1. 誰でももらえるの?
A. いいえ、受給には条件があります。原則として、以下の2点を満たしている必要があります。
- ハローワークで求職の申込みを行い、就職しようとする積極的な意思があること
- 離職の日以前2年間に、雇用保険の被保険者期間が通算して12か月以上あること
ただし、会社の倒産・解雇など、やむを得ない理由で離職した方(特定受給資格者など)の場合は、条件が緩和され「離職の日以前1年間に、被保険者期間が通算して6か月以上」あれば受給できる場合があります。
Q2. いつから、どのくらいの期間もらえるの?
A. もらえる期間(所定給付日数)は、年齢、雇用保険の加入期間、離職理由によって90日~360日の間で決まります。
自己都合で退職した場合、7日間の待期期間に加え、原則2か月間の給付制限があり、すぐには受け取れません。会社都合退職の場合は給付制限がありません。
【離職理由別の所定給付日数(例)】
| 雇用保険の加入期間 | 自己都合退職 (65歳未満) | 会社都合退職(倒産・解雇など) |
|---|---|---|
| 30歳未満 | ||
| 1年未満 | – | 90日 |
| 1年以上5年未満 | 90日 | 90日 |
| 5年以上10年未満 | 90日 | 120日 |
| 10年以上20年未満 | 120日 | 180日 |
| 20年以上 | 150日 | 240日 |
| ※これは一部の例です。年齢によってさらに細かく分かれます。 |
失業保険の計算は3ステップで完了!
お待たせしました!ここからが本題の計算方法です。 3つのステップで、あなたの受給額を計算していきましょう。
ステップ0:準備するもの
計算をスムーズに進めるために、以下の書類をお手元にご用意ください。
- 離職票-2:退職後、会社から受け取る書類です。ここに賃金額が記載されています。
- 直近6ヶ月分の給与明細:離職票がない場合でも計算できます。
ステップ1:あなたの「賃金日額」を計算しよう
まず、あなたの1日あたりの賃金を計算します。これが全ての計算の基礎となります。
$$賃金日額 = 離職前6ヶ月間の賃金合計 \div 180$$
【ポイント】
- 賃金合計とは?:基本給のほか、残業代、役職手当、通勤手当など、毎月決まって支払われるものが含まれます。
- 含まれないもの:**賞与(ボーナス)**や退職金、お祝い金など、臨時的に支払われるものは含みません。
ステップ2:1日あたりの受給額「基本手当日額」を計算しよう
次に、1日あたりに受け取れる手当の額(基本手当日額)を計算します。
$$基本手当日額 = 賃金日額 \times 給付率(約50%~80%)$$
給付率は、賃金日額が低い人ほど高くなるように設定されています。また、年齢によって上限額が決まっているのが大きな特徴です。
【基本手当日額の上限額(2025年6月現在)】
| 年齢 | 上限額 |
|---|---|
| 29歳以下 | 7,595円 |
| 30~44歳 | 8,340円 |
| 45~59歳 | 8,725円 |
| 60~64歳 | 7,370円 |
※ご自身の賃金日額から計算した基本手当日額がこの上限を超える場合、上記の金額が1日あたりの支給額となります。
ステップ3:受給できる総額を計算しよう
最後のステップです!1日あたりの支給額に、もらえる日数を掛けて総額を計算します。
$$受給総額の目安 = 基本手当日額 \times 所定給付日数$$
これで、あなたが受け取れる失業保険のおおよその総額がわかりました!
【具体例】3つのケースで受給額をシミュレーション
言葉だけだと難しいので、3つのモデルケースで実際に計算してみましょう。 ※計算を簡略化しているため、実際の金額とは異なる場合があります。
ケース1:自己都合で退職したAさん
- 年齢:28歳
- 勤続年数:5年
- 離職前の月収(額面):25万円(賞与除く)
- 賃金日額:($250,000 \times 6ヶ月) \div 180 = 8,333円
- 基本手当日額:賃金日額が比較的低いため給付率は高め(約60%)になり、約5,000円
- 受給総額:5,000円 × 90日(自己都合・勤続5年)= 約450,000円
ケース2:会社都合で退職したBさん
- 年齢:35歳
- 勤続年数:10年
- 離職前の月収(額面):35万円(賞与除く)
- 賃金日額:($350,000 \times 6ヶ月) \div 180 = 11,666円
- 基本手当日額:ハローワークの計算式に基づくと約6,600円
- 受給総額:6,600円 × 210日(会社都合・35歳・勤続10年)= 約1,386,000円
ケース3:定年退職したCさん
- 年齢:62歳
- 勤続年数:25年
- 離職前の月収(額面):45万円(賞与除く)
- 賃金日額:($450,000 \times 6ヶ月) \div 180 = 15,000円
- 基本手当日額:賃金日額の約45%で計算すると6,750円。60~64歳の上限額(7,370円)を下回るので6,750円となります。
- 受給総額:6,750円 × 150日(自己都合・勤続20年以上)= 約1,012,500円
知っておきたい注意点と豆知識
- パート・アルバイトでももらえる? → はい。雇用保険に加入しており、受給資格を満たしていれば正社員と同じように受け取れます。
- 計算が面倒な場合は? → あくまで参考ですが、インターネット上には自動計算ツールもあります。ただし、この記事で解説したように上限額など複雑なルールがあるため、目安として利用しましょう。
- 金額は毎年変わる? → はい。基本手当日額の上限額などは、毎年の賃金変動に合わせて8月1日に見直されます。
まとめ:計算できたら、次はハローワークへ
失業保険の計算、お疲れ様でした!3つのステップで、おおよその受給額がイメージできたのではないでしょうか。
最後に大切なことをお伝えします。 この記事で計算した金額は、あくまで**「概算」です。正確な金額は、退職後に受け取る「離職票」を持ってハローワークで手続きをした際に確定**します。
この記事で概算額がわかったら、次はお住まいの地域を管轄するハローワークで、正式な手続きを進めましょう。
失業期間は、次のキャリアへ進むための大切な準備期間です。使える制度をしっかりと活用して、焦らず、ご自身のペースで次の一歩を踏み出してくださいね。